お役立ちコラム
column
水質汚染対策には給排水設備が一番!その理由とは?
column
2023年03月31日
近年、環境に対する意識が高まっています。例えば、SDGsなどは典型的な例と言えます。
様々な環境問題への取り組みの中で、水質汚染に関する問題もクローズアップされています。
水質汚染に関しては、主に生活排水、工業廃水が主な原因となっています。
水質汚染への対応方法は様々ありますが、給排水設備の設置もその方法一つです。
給排水設置には様々なメリットがあります。
そこで、本記事では水質汚染について、主な原因、対策について解説します。
本記事を読むことで、水質汚染とは何なのか、原因は何なのか、その対応策は何か、対策の中でも特に給排水設備を設置することによって得られるメリットなどについて知ることができます。
水質汚染とは
水質汚染とは、人間の日々の生活によって引き起こされる水に対する有害な影響のことを指します。
つまり、水質汚染は生活排水や産業排水により、有害物質が河川や湖沼、海岸などに排出されて水質が悪化するということです。
水質汚染は私たちの飲み水や食べ物、健康にも影響を与えます。
水質汚染の具体的な例としては、以下のようなものがあります。
・水道水に含まれる細菌や化学物質や有機物の増加によるノロウイルスやウェルシュ菌による感染症
・工業排水に含まれる重金属や有害物質による生態系や水産物に対する影響
・気候変動による水温上昇や渇水や豪雨による赤潮や青潮の発生
これらは一部の例であり、他にも多くの水質汚染の事例があります。
水質汚染が起こる原因
水質汚染が起こる原因は様々あります。主な原因は下記の通りです。
・工場や家庭からの廃水
・農薬や化学物質の使用
・下水道の不備
・気候変動による水質の変化
これらの要因によって、水中には有害物質が混入し、生態系や人間の健康に悪影響を与えることがあります。
このうち、気候変動に関しては間接的ながら人間の日常生活が原因であるとみなすことができますが、それ以外の要因については日常生活が直結していると言えます。
水質汚染に対する対策
水質汚染の原因を改善するためには工場や家庭などから排出される廃水の処理や、農薬や化学物質の使用量の削減、下水道の整備などが必要です。
また、水道水を飲む際に浄水器を使用することも有効です。
日常生活の見直し
日常生活を見直すことによって水質汚染を防ぐことができます。
例えば、生活用水を利用する上で、過度な洗剤の使用を控える、生活排水の排出そのものを控える、こうした小さな心掛け一つで水質汚染を防ぐことができます。
別の言い方をすれば、それだけ私たちの日常生活と水質汚染は密接なつながりがあると言えます。
下水道の整備
下水道設備が整備されている場所では、生活雑排水の適切な処理ができるようになっています。また、下水道設備の整備により排水の浄化が進み、環境の保護につながります。
生活雑排水は水質汚染において無視できない存在ですが、屎尿と異なり、生活雑排水からの汚染負荷は工夫すれば減らすことができます。
例えば、台所やお風呂場などで排出される油分や石鹸カスなどは、汚水をためるタンクに溜めてから定期的に処理することが重要です。
また、洗濯機の排水口にフィルターを設置することも、排水の汚染を軽減するために有効です。
給排水設備を使用する
水道管の老朽化や破損、水質管理の不備などが原因で水質汚染が発生することがあります。
そのため、給排水設備を使用することが重要です。
給排水設備は水質を一定基準に保つことができるため、極めて有効な手段であると言えます。
もちろん、導入後の維持管理も重要です。例えば、水道管の定期的な清掃や交換、水質検査の実施などが挙げられます。
給排水設備について
このように水質汚染に対する対策には様々なものがあります。
この中で、給排水設備を利用する方法が非常に有効であることがわかりました。
そこで、給排水設備を利用するメリット、利用の仕方、注意点について深掘りしていきたいと思います。
給排水設備とは
給排水設備とは、建物において水を供給し、汚水を排出するための設備です。
上下水道とは区別され、一般的に、建物内の給水、給湯、排水設備、給排水の浄化装置、消火用水の配管設備などを含みます。
具体的には、水道管、排水管、貯水タンク、給水タンク、トイレの水洗用の設備、浄化槽、消火栓、スプリンクラーなどが挙げられます。
給排水設備は、日常生活において欠かすことのできない重要な設備です。
給排水設備を利用するメリット
給水設備によって、安定した水の供給が可能になります。
水道管には定格流量があり、それ以上の使用量をすると水の圧力が下がることがありますが、給水設備を利用することでこの問題を解決できます。
例えば、給水設備にはタンクがあり、このタンクに水を貯めることで節水ができます。
さらに、排水処理がきちんと行われることで、環境への負荷を軽減することができます。
例えば、下水道に排出する前に、油分や汚れを取り除くことができます。
給排水設備利用の仕方
建物の新築や改修などで給排水設備を利用する場合には、申請が必要な場合があります。
申請には、工事内容や工事場所によって必要な書類や手続きが異なります。
また、給排水設備工事には、工事費用がかかることがあります。
工事費用は、工事内容や地域によって異なりますが、分岐工事などが必要になる場合は、高額になることがあります。
給排水設備を利用する際には、水道メーターの確認や水漏れのチェックなどを行うことが重要です。
また、排水設備は不衛生にならないように、定期的な清掃やメンテナンスが必要です。
さらに、給水方式には水道直結方式と受水槽方式があり、それぞれ特徴やメリット・デメリットがあります。
給排水設備利用の注意点
給排水設備を利用する際には、いくつかの注意点があります。
まず、正しい設置やメンテナンスを行わないと健康を害するなど衛生環境に大きな影響を及ぼす恐れがあります。
このことから、給排水設備は正しく設置することや定期メンテナンスが必要です。
排水ポンプにおいては、異物の付着や障害により正常な作動が妨げられることがあります。
しかし、この点については定期的に点検して異物を除去することで対策ができます。
また、給排水設備の老朽化によるトラブルもあり得るため、定期的な点検、清掃、老朽化した設備の交換が必要とされています。
以上のように、給排水設備を放置したままにすると大規模な改修工事が必要になる場合があるため、利用する際には、適切なメンテナンスや注意が必要となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
水質汚染を防ぐ方法は様々な方法があります。
その中でも、給排水設備を整備することは重要なことがお分かりいただけたかと思います。
給排水設備を整備することで
・確実に水質汚染を防ぐことができる
・水の供給が安定する
・水の節約ができる
・衛生的である
・快適な生活を送ることができる
などのメリットがあることがわかりました。
給排水設備を設置する際には事前に申請が必要なため、しっかりとした導入計画をたてるようにしましょう。
工事内容によっては高額になることも予想されます。複数の業者から見積もりを取ることはもちろんですが、
事前に業者と綿密な打ち合わせを行う必要があります。
一旦設備が稼働し始めた際には、水道メーターの確認、定期的なメンテナンスが重要になってきます。こまめなチェックとメンテナンスを欠かさないようにし、年数を経たものは交換するといった判断も必要となってきます。
水質汚染を防ぎ、住みやすく、環境にやさしい地域とするために、給排水設備の導入、更新をぜひご検討されてみてはいかがでしょうか。
関連記事
RELATED ARTICLE