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排水ポンプの仕組みを知ろう!調子が悪いときはどうしたらいい?
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2022年11月19日
「なんだか排水ポンプの調子が悪い気がする。」
「でも排水ポンプって自分で換えてしまっていいんだろうか?」
ご自宅や職場などで使っている排水ポンプの調子が悪いとき、皆さんこういったことを考えられるでしょう。
排水ポンプは水回りでは必要不可欠なものです。
しかしよく使うぶん、調子が悪くなりやすいのも事実。
今回の記事では、そんな調子の悪いときにどう対処すればいいのかを仕組みから詳しく確認していきます。
排水ポンプとは?まずは仕組みを知ろう
今回の記事では排水ポンプについてご紹介していきます。
そもそも排水ポンプとはどういったものを指すのでしょうか。
ここからは基礎知識である、仕組みからしっかりみていきましょう。
排水ポンプの仕組み
排水ポンプは水をくみ上げてほかの場所に移すための道具です。
池や地下などの低い場所から泥や液体、汚水などを移す際によく使うものです。
国土交通省の「建築設備設計基準」によって、排水ポンプは原則2台で設置が義務付けられているので設置の際には注意が必要です。
2台あることで作業が早くなるだけでなく、片方が壊れた際のバックアップにもなるので、必ず設置しましょう。
自動式と自動交互式とは?
排水ポンプは大きく分けて3種類のものがあります。
・非自動型
・自動型
・自動交互型
自動型の2種にはフロートスイッチと呼ばれる浮きがついています。
これが水面に触れて上に上がったり下がったりして、起動と停止が自動で行われる便利なタイプの排出ポンプです。
その中でも交互型はフロートスイッチの数が多くなっており、浮きが常に動作して継続的にポンプの起動と停止を行えます。
排水ポンプでよくあるお悩みとは
排水ポンプを利用しているうえで、いくつかのトラブルに見舞われる場合があります。
ここでは、排水ポンプにまつわる典型的なトラブルをご紹介します。
排水が止まってしまう
排水ポンプを利用する際に最も多いのは排水が止まってしまった場合です。
排水が止まってしまうと、くみ上げた泥や汚水が行き場を失い氾濫してしまう場合があり、周辺環境にもダメージを与えてしまいます。
また排水ポンプ自体が傷ついてしまう場合もあるため、こうなってしまう前に対策が必要でしょう。
ゴミが詰まりやすい
排水ポンプで排出する泥や汚水は、場所によってさまざまです。
すべての排出物が水分のみであればよいのですが、しかし排出するものの中には固形物や流れている間に固まってしまうものもあるでしょう。
そうしたものを排出する際にゴミが溜まってしまい、排水ができなくなるのもトラブルでよくあるものです。
例えば、排出物の中に大きな固形物が含まれている場合や化学物質が混入している際にはこうしたトラブルが多発するので、利用する際には注意をしておいてください。
ポンプの劣化
どんな道具でも劣化してしまうと本来の力を発揮できません。
経年劣化はもとより、先に述べた排水ポンプで排出した汚水に固形物などのポンプのトラブルを招くようなものが含まれる場合には、劣化が進んでしまう傾向があります。
ポンプを利用する際に、定期的にメンテナンスはもちろん必要ですが、それと同時にどういった用途で使うのかを確かめてからポンプを使うようにしましょう。
排水ポンプのトラブル!回避するには?
排水ポンプのトラブルはなかなか避けづらいものです。
しかし突然の事故につながらないためにも、できるだけ回避できるように日ごろから対策をしていく必要があります。
ここではどういった方法があるかご紹介していきます。
用途に適したものを選ぼう!
排水ポンプを利用していくうえできちんと見極めておかないといけないのが、どういった用途で使っていくかです。
例えば細い配管のものを使う場合には、固形物や滞留しやすいものを含むような場所での利用は難しいでしょう。
また、場所によっては太い配管でないと十分な量を排出できない場合があるので、どういった用途で、加えてどういう場所で使われるのかを想定して設置するのを心がけておきましょう。
羽根車を替えてみよう
羽根車は、ポンプの内部に設置して水の流れを操作するものです。
羽根車が回転して、水流が起きポンプ内の液体を動かせるのです。
排水ポンプ内の詰まりの中でも、羽根車に髪の毛や不純物が引っかかってしまって動かなくなるのはよくあります。
そうした場合不純物を取り除くか、もしくはそういったものが引っ掛かりにくい形状の羽根車に変更をすると解決の糸口になるかもしれません。
ごくまれに、羽根車自体でなくその軸に不純物が引っかかっている場合もあるので、メンテナンスの際にはそちらもチェックしましょう。
自分で排水ポンプ交換をしてもいい?
ここまで、排水ポンプにかんしてよくあるトラブルやその対処法についてご紹介してきました。
しかし、もしトラブルが起こってしまった場合、自分自身で対処してもいいものなのでしょうか?
原因が既に分かっている場合には、自身でやりたい方もいらっしゃるでしょうが、それは本当に1人で行ってもいいものなのでしょうか?
槽内作業は危険!プロに任せよう!
実際の所、そうした作業を素人がやるのはおすすめできません。
なぜなら排出ポンプの設置されている場所は安全ではないからです。
排出された不純物や化学物質などが身体に悪影響を及ぼす場合もありますし、状況によっては有毒ガスの発生もあるかもしれません。
そのために、現在は「酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者」の資格を持つ専門業者が立ち会う必要があるのです。
業者選びのコツは?
業者を選ぶ際には、特に注意しておきたいのが資格の有無です。
上記に挙げた資格の有無によって行える作業の範囲が変わってくるので、自分が望む範囲の作業を行ってもらうために、発注する前にその業者をきちんと把握しておく必要があります。
まとめ
今回の記事では、排出ポンプの仕組みを紹介し、もしトラブルが起こった場合にはどう対処するのが適切かを確かめました。
実際プロに任せる必要がある部分はありますが、しっかりと自身で排出ポンプの仕組みを理解しておけば、トラブルが起こったときにどうしたらいいかを判断できるでしょう。
今回の記事を参照し、トラブルが起こった際には冷静に対処してください。
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