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水中ポンプの仕組みとは?特徴や使用上の注意点を種類ごとに解説!

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2022年11月23日

簡単に排水や水の入れ替えを行える水中ポンプ、普段から使用している方も多いのではないでしょうか。
水中ポンプには多くの種類があり、それぞれで役割や使用上の注意がやや異なっています。

そこで今回の記事では、水中ポンプの仕組みや使い方を各種ポンプごとに紹介していきます。

水中ポンプの仕組みに興味のある方、日ごろ使っている水中ポンプにトラブルが生じた方はぜひ参考にしてください。

水中ポンプの仕組みとは?特徴や使用上の注意点を種類ごとに解説!

水中ポンプとはどんなもの?使うシチュエーションや仕組みも解説

排水や注水を効率よく行える水中ポンプは、家庭だけでなく工事現場などさまざまな局面で利用されています。

多くのシチュエーションで用いられるからこそ、水中ポンプを使った方がよい場面や使い方についてしっかりと理解しておきましょう。

ここからは、水中ポンプを使った方がよいシチュエーションや水中ポンプの仕組みについて詳しく解説を行います。

水中ポンプを使用するシチュエーション|主に家庭・農業・工事現場の3つ

水中ポンプを使用する主なシチュエーションとしては、以下のようなものが挙げられます。

● 家庭:庭の植物への水やり、お風呂の残り湯を洗濯機へ移す、家庭内で使用している水槽の水換えなど
● 農業:水田の水位の調整、河川や池からの水の取り込み、田畑やハウス内の汚水・泥水の排出など
● 工事現場:掘削した地点に流れ込む砂や礫を多く含んだ水の排出、多くの浮遊物がある池・川の水の吸排出など

水中ポンプは基本的に水の排出に使う場合が多く、対応できる浮遊物の量などが異なっているため、使用したいシチュエーションに合わせて使う水中ポンプを選び、適切に使用するのが大切です。

水中ポンプはどんな仕組み?

水中ポンプを適切に使用するためには、その仕組みについて詳しく知っておく必要があります。

水中ポンプは「吸込」と「排出」の2つの機能を持っており、それぞれには大気圧が強く関係しています。

吸込は一時的にポンプ内を真空にするので可能となります。
排出はそこにモーターやピストンなどが稼働して行われ、この2つが水中ポンプの基本的な仕組みです。

ほかの方法で吸込や排出を行うポンプも存在してはいるため、違った仕組みの水中ポンプを使う際はそちらにも目を通しておきましょう。

水中ポンプの使用前に確認しておくべきポイント

ここまで紹介してきた水中ポンプですが、多くの水上浮遊物や砂、礫などと接する機械のため、使用にあたっていくつかの点に注意しなければ不具合が生じる可能性があります。

水中ポンプの使用にあたってのポイントには以下のようなものがあります。

● 周波数や電圧が適切か?:各家庭や地域ごとに電源の周波数・電圧が異なるため、誤ったものを使うと思わぬ事故の可能性も
● 油が適切に差されているか?:油を定期的に差すとモーターやピストンの動きがよくなり、効率よく給排水を行えるようになる
● 定期点検を行う:実際の現場で使用する前に試運転をする、何ヶ月かに一度定期点検を行うなど、きちんと動作するのを確認しておくのが大切

上記の点に注意し、長くポンプを使い続けられるようにしましょう。

水中ポンプの種類にはどんなものがある?

先述のように、水中ポンプは多くのシチュエーションで用いられます。

使用する場面ごとに使った方がよい水中ポンプは異なっており、適切な水中ポンプを用いると給排水の効率は格段にアップするでしょう。

そこでここからは、水中ポンプの種類にはどのようなものがあるのかについて解説を行います。

①家庭での業務に使用するタイプ

家庭での水中ポンプの使用には、「清水用水中ポンプ」が適しています。
「ファミリー用」などのネーミングで売られているものもあり、コンパクトなボディのものが多いです。

ボディが小さいため大きな砂や泥などを扱うのには向いていませんが、素人にも取り回しやすいため家族のさまざまな方が利用できるでしょう。

②工事現場での排水に用いるタイプ

大きな砂や小石、礫などと一緒に給排水を行う必要のある工事現場では、砂や泥に負けない強度を待つ「工事用排水ポンプ」を使用するのが適切です。

大型でパワフルなため、多少の小石や砂程度であれば問題なく対応可能です。
ただし、大型なため取り回しは少し難しく、しっかりと慣れたうえで使用するのが適切でしょう。

③幅広い現場にて汚水の排水で使われるタイプ

農業の用水路での排水や住宅周囲の広い範囲の排水など、幅広い用途に使用できるのが「汚水用水中ポンプ」です。

家庭用と工事排水用の間くらいのパワーで、サイズもそこまで大きくなく使いやすいため、汎用的な活躍が期待できます。

「パワフルな水中ポンプが欲しいけど、大きすぎても持て余すかも…」といった方に適した水中ポンプです。

まとめ

今回の記事では、水中ポンプの仕組みや種類について詳しく解説を行いました。
水中ポンプには機能や大きさなどさまざまな種類があり、適切に使い分けるのが大切です。

この使い分けを誤ってしまうと、故障や思わぬ事故につながってしまいかねません。
使用するシチュエーションや用途に合わせた水中ポンプを選び、効率よく給排水を行いましょう。