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コンプレッサーの耐用年数はどれぐらい?長持ちさせる方法も解説!

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2022年11月29日

自動車製造や金属加工の会社で働いている方の中には、コンプレッサーの耐用年数が気になっている方も多いでしょう。

コンプレッサーは使用しているモデルによって取り扱う機体や用途が異なっているからです。
また、コンプレッサーは用途次第で耐用年数も変わってくるので、減価償却をする際は自社の用途によって耐用年数を選ぶ必要があります。
ただ、コンプレッサーの耐用年数がどれほどのものなのかを把握していない方も多いでしょう。

そこで今回は、コンプレッサーの耐用年数について詳しく解説します。
減価償却をする際は、本記事をぜひ参考にしてくださいね。

コンプレッサーの耐用年数はどれぐらい?長持ちさせる方法も解説!

そもそもコンプレッサーって何?

コンプレッサーとは空気を圧縮した空気圧を利用するための機械で、別名「空気圧縮機」とも呼ばれています。

簡単に言えば、自転車のタイヤに空気を入れる動作を電動に行っているものがコンプレッサーです。

コンプレッサーの用途は多岐にわたっており、車や自動車のタイヤに空気を入れたり、エアコンの冷暖房機能に使用したりと、さまざまな目的で使用しています。

ちなみにコンプレッサーには以下の3種類が存在しているので、あらかじめ把握しておきましょう。

● レシプロ:渦巻き状の圧縮部分が回転するので低振動や低騒音に優れている
● スクリュー:シンプルな構造だけど往復運動で圧縮を繰り返すので騒音や振動が大きい傾向にある
● スクロール:ローターの回転で連続圧縮するのでレシプロより騒音や振動が小さくて中~大容量のコンプレッサーに採用されている

コンプレッサーのおおよその耐用年数はどれぐらい?

ここでは、コンプレッサーのおおよその耐用年数を業種別に解説します。

業種によって耐用年数が大きく異なるので、ここで解説した内容を把握して同業者の耐用年数がどのぐらいになるのかを理解しましょう。

自動車製造

自動車製造としてコンプレッサーを用いている場合は、自動車整備業として取り扱っているか、自動車を何の目的で運用しているかで、法定耐用年数が異なっています。

自動車整備業でタイヤに空気を入れるのを目的に使用しているコンプレッサーの耐用年数が15年であるのに対し、ほぼ同じ用途で使用している宿泊業用設備のコンプレッサーは10年と短くなります。

そのため、コンプレッサーはどのような業務に使用するのかを検討して耐用年数を判断しなければいけません。

金属加工

金属加工業でコンプレッサーを使用している場合は、設備によって法定耐用年数が定められています。

金属被覆および彫刻業または打はくおよび金属製ネームプレート製造業用設備のコンプレッサーであれば耐用年数が6年、そのほかの設備は10年の法定耐用年数が定められています。

コンプレッサーの交換にかかる費用

ここでは、コンプレッサーの交換にかかる費用について詳しく解説します。
先ほどの業種別の耐用年数を確認してコンプレッサーの交換を検討している方も多いでしょう。

コンプレッサーを交換する場合は、5万円~10万円の値段を考えておくとよいです。
ただ、コンプレッサーが寿命を迎えている場合は、ほかの部品まで壊れてしまっている可能性もあるため、その場合は10万円以上かかることも考えなければいけません。

コンプレッサーの耐用年数を超えていると感じた方は、すぐに業者へ問い合わせをしてコンプレッサーの交換を依頼しましょう。

【対策】コンプレッサーを長持ちさせる方法

ここでは、コンプレッサーを長持ちさせる方法を2つ解説します。

先ほど解説したコンプレッサーの耐用年数を確認して、まだコンプレッサーの寿命が訪れていないと安心した方もいるでしょう。

せっかくコンプレッサーを使用するのであれば、長持ちさせたいですよね。
ここで解説した内容を明確に把握し、出来るかぎり長く使用できるように心がけましょう。

定期的に点検を受ける

コンプレッサーを長持ちさせたいのであれば、定期的な点検を受ける必要があります。
なぜなら、定期的に点検を受けて状態がより悪化する前に修理ができるからです。

例えば、車のコンプレッサーでエアコンガスと潤滑油が不足していた場合は、焼き付きが発生しかねません。

焼き付きとは、さまざまな原因でコンプレッサーに摩擦が加わって熱が発生してしまう場合です。
大きな事故が起きる前に定期的な点検を受けておきましょう。

不必要に圧力を上げない

コンプレッサーの圧力を不必要に上げないのも、長持ちさせる方法の一つです。

コンプレッサーの機械の中には、自分の操作で圧力を高めたり、低くしたりできるものがあります。

コンプレッサーの寿命は累計回転数によるため、圧力を不要に上げて速く回転させてしまえば、寿命が縮まりやすくなります。
その点を考慮し、余分にコンプレッサーの圧力を上げずに使用し続けましょう。

まとめ

コンプレッサーの耐用年数は機種や用途によって大きく異なるものの、6年~15年のものが多いです。

コンプレッサーを交換する際には5万円~10万円、ほかのパーツにも異常が発生していたらさらなるコストがかかります。

コンプレッサーの寿命がまだの方は定期的に点検を受けたり、不必要な圧力を上げないようにしたりするなどの長持ちさせる方法を実施しましょう。